車との衝突で腕と足を怪我するも、バイトを優先した馬鹿な私

結婚して子供を産むと、親の気持ちがよく判るようになります。過去の自分を思い出して、何てことをしたのだ、と頭を抱えたくなることは沢山ありましたが、その中でも一番馬鹿だなあと今でも思うのが、交通事故の経験でした。

チャリと車で衝突

その日私は掛け持ちしていたアルバイトの二つ目に急いでいて、自転車をかっとばして次のアルバイト先に向かっていました。細い道から国道へと出る交差点では信号がないためいつも気をつけていたのですが、その時は急いでいたのと、まだ若かった自分に根拠のない自信を持っていてろくろくブレーキも踏みもせずに走っていたのです。そこへヒョイと、車が出てきました。

あ、やばい、そう確かに思ったのですが、車に乗っていた相手は勿論通行者に注意を払いながらゆっくり出てきていたために凄まじい衝突にはならなかったのが幸いでした。私の真横から車の鼻先が体当たりするような感じでぶつかり、私は自分がスピードを出していたために自転車から転げ落ちたのです。乗っていた自転車は道の上をすべって道路の柵にぶつかり、私は転げ落ちたショックでしばらくそのまま道の上に転がっていました。すると後続の車がいて前方で何が起きているかしらないため、盛んにクラクションを鳴らしました。私とぶつかった車は車の前に倒れている私が見えなかったのでしょう、そのまま前進しようとしたのです。私はそのままだと轢かれてしまいますから、驚いて悲鳴を上げました。丁度一部始終をみていた通行人が慌てて車を止めてくれたので、ふらふらと這出ましたら、まだ後の車がクラクションを鳴らしているのでぶつかった車はとにかく前進し、道に出てから路駐して、運転していたおじさんがすっ飛んできたのです。

病院にも行きませんでした

大丈夫かー!?と叫びながら飛んできたおじさんに、私はまだショックで呆然としながら大丈夫ですと答えました。会話を聞いて通行人は去っていきましたし、私は驚いてはいましたが体は無事みたいだし骨も折れてる様子はないし、自分が飛び出した自覚もあったので、すみませんと謝って立ち上がりました。

おじさんは真っ青で自転車を起こしてくれながら病院へ行こうと繰り返して言ったのですが、その時には私はもう「アルバイトに遅れる」ということだけが気になっていたので、大丈夫ですからと繰り返して自転車に跨りました。おじさんは手を離さず、頼むから病院へいってくれ、と言っていましたが、いいんですと断ったのです。すると困った顔をしたおじさんは財布を出して、中身を全部私の手に押し付け、すまんかったと言いました。

とにかくアルバイトへ、としか思っていなかった私はありがとうございます、とかなんとか言って自転車でバイト先へ。おじさんに悪かったなあとしか思っていなかったのですが、バイト先へつくと社員さんがびっくりした顔で、どうした!?と聞いてきます。そこで初めてよく見たら、右腕からはダラダラと出血しているし、足は色んなところが青くなりつつあって、ドロだらけでした。あまり痛みを感じなかったのはショック状態だったかららしく、その後で震えもくるし熱は出すし背中や腰を痛めて通院が長引くして大変でした。おじさんがくれたお金は全て治療費に消えましたし、周囲からは叱咤を喰らいました。

勝手な判断で済ませたことを後悔しています。せめて名刺を貰うとか、住所や名前を聞いておきなさいと大人に散々叱られました。

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